ストレスは初期段階での改善が必要です
ストレスがたまって処理できなくなってしまうと、カラダにはいろんなスレスサインが表れ始めます。
初期段階でストレス症状に気づき、ストレスを解消、発散できるとよいのですが、症状に気づかず放置すると、ストレスのステージが進行してしまいます。
ストレスの段階について
ストレスと一口に言っても、ストレス症状は進行度合いによって3段階に分かれています。
三段階目の「疲はい期」に入ってしまうとと、医療機関で肉体面、精神面での治療が必要となるケースが多くなります。特に精神疾患を患ってしまうと、治療にも時間がかかってしまうので、遅くとも「二段階目の抵抗期」までに、なんらかの対策に取り組むことが必要です。
一段階目は警告期
「どうも体調が悪いな」「なにか疲れたな」といつもよりカラダに違和感を感じる時期です。
この時期はストレスを受けている自覚があまりない方が多く、不思議と肩が凝 ったり、なぜかイライラしたり、カラダからの悲鳴が出始めている状態です。
二段階目は抵抗期
ストレスに対して、反発や抵抗をする時期です。
ストレスの原因と抵抗力がうまくバランスを取ってしまって、表面的にはストレスがなくなったように見えることもあります。
しかし、カラダはストレスに負けないよう、かなり無理をしてしまっている状態です。
三段階目が疲はい期
自分ではもうどうにもならない時期。
ストレスを我慢してしまうと、疲れ切ってしまい、いつ本格的な病気になってもおかしくない状態とも言えます。
具体的には「うつ」などが挙げられます。精神疾患に陥った場合は、治療に時間がかかると言われていますので、三段階目の疲はい期に陥らないよう、早めにストレス対策をしましょう。
ストレスがカラダに与える症状について
ストレスがたまってくると、精神面は肉体面に様々なストレスサインを出してきます。
代表的なストレスサインの症状を知っておいて、早期にストレス対策をしましょう。
ストレスの初期症状
こんな症状が気になったら、ストレスによる影響が進行しているかもしれません。
- 頭痛
- 吐き気
- 意欲がわかない
- 焦りがでる
- 不安になる
- ぼんやりしてしまう
- まちがいが増える
- 怒りやすくなる
これらはカラダが悲鳴を上げているサインです。ストレス反応の症状が多岐にわたるため、解消法はさまざまです。
ストレスから免疫力が低下してしまう可能性もあるので、ストレスを我慢しすぎてはいけません。
ストレスのステージが上がってしまう前に、早めのストレス解消に努めましょう。
ストレスを放置すると引き起こす疾患
ストレスを解消できずにため込んでしまうと、カラダが悲鳴を上げストレス反応(=症状)も深刻になります。
そしてさらにストレスのステージが進行すると、ストレスから疾患へと悪化してしまいます。
ストレスが引き起こす代表的な疾患は次の通りです。
- 急性胃炎
- 慢性胃炎
- 神経性胃炎
- 胃潰瘍
- 十二指潰瘍
- 過敏性腸症候群
- 不眠症
- うつ病
- 自律神経失調症
胃をはじめ、消化器系の調子が悪いなと感じたら、ストレスが溜まってきているのかもしれません。
精神疾患に発展する前にストレス解消が必要です。
ストレスの部位別の症状について
ストレスの症状はさまざまな場所に出てきます。
カラダの部位ごとに症状と簡単にできる対策を列記しましたので、ご自身の症状があてはまるかどうかチェックしてみてください。
胃や腸などの「消化器官」系の症状
- 胸焼けするようになった
- おならがよく出るようになった
- 胃炎がたびたび起こる
- 下痢が止まらない
- 突然腹痛が起こる
- 便秘と下痢が交互に起こることがある
- 胃潰瘍になった
- 神経性大腸炎になった
- 急性腸炎、十二指腸潰瘍になった
このような症状は「自律神経」が弱っているサインです。
自律神経失調症にもなりかねないので、自律神経を整えるトレーニングなどがおすすめです。
首・背中・腰など「体幹」系の症状
- 一日中肩こりに悩まされている
- 肩こりから腕も動かしづらい
- 首を向ける範囲が大幅に狭くなった
- 腰がいつも痛い
- 肩に熱を帯び痛みがでる
- 後頭部に頭痛を感じる
- 首、肩の広い範囲が硬直するような、ひどりコリが1週間以上続く
- 腱鞘炎になった
- 定期的に決まった時間に肩こりがひどくなる
- 首を動かすと痛みが走る
- 親指の付け根が痛む
- 慢性的な寝違え痛
- 急に血圧が上がった
これらの症状は、パソコンのキーボード入力や電話オペレーターなどのように長時間椅子に座って仕事をする方に多いようです。
同じ姿勢で長時間仕事をする方の肩や腰には大きな負担がかかっています。また仕事上のストレスが腰や肩の負担になっている場合もあります。
改善策としては、同じ姿勢を続けないという意味で、時折立ちあがって仕事をしたり、少し歩いてみたり、カンタンなストレッチをしたりで、2時間に一度くらいは血流を改善したり筋肉の緊張や硬直をほぐしてあげましょう。
目や頭部「視力」系の症状
目や頭の痛みは、パソコン画面の見すぎや睡眠不足だけが原因ではありません。
目や頭の傷みは、人間関係や職場関係、または顧客との関係にストレスを感じていることが原因になっているケースもあります。
- 目の周りがピクピクけいれんするようになった
- 夜になると、視力が急激に落ちる
- 繁忙期や睡眠時間が少ないときはドライアイの症状が出る
- 夜勤明けは目がかすみ、太陽がいつもよりまぶしい
- 気の合わない同僚と仕事をするようになってから、めまいが起こるようになった
- 片目だけかすむようになった
- パソコンに向かうと吐き気を催す
- PCモニターを見ると片目だけ痛みを感じる
- 顧客とのトラブル対応では頭痛が起こるようになった
- 帰宅中に車を運転していると突然涙が止まらなくなる
- 単純作業がつづくと、その席に座るだけでめまいが起こる
目の疲れ、頭痛、吐き気、めまい、耳鳴りなどの症状は、目の酷使による眼精疲労が原因の場合も少なくありません。
脳に直接つながる神経の内の半数が目に関連した神経であり、ただでさえ常に目には負担がかかっています。そこへさらにストレスがかかると、このような症状が現れることがあります。
基本的には目を休めることが求められますが、後頭部から肩甲骨付近までの僧帽筋をストレッチするのも有効的です。
血流が改善されれば、症状も軽減することが多いようです。
そのほかの部位の症状
ストレスが原因と疑われるカラダの症状は、ほかにもたくさんあります。
風邪を引きやすくなったり、肌荒れがひどくなったりした人は、最近ストレスを強く感じていないかチェックしてみてください。
- 頭皮がかゆくなった
- 全身に倦怠感がある
- 吹き出物、口内炎ができやすくなった
- 鼻づまりと、耳の閉塞感を感じるようになった
- 耳鳴りが始まった
- 円形脱毛症になった
- 生理不順になった
- アトピー性皮膚炎を発症した
- いきなり花粉症になった
- パニック症候群になった
- 通風の症状がでた
- 運動していないのに突然動悸が起こる
- 胸に息苦しさを感じ過呼吸気味になる
これらのストレスサインに気づいたら、重篤化する前にストレス解消に努めましょう。
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